
『カインの末裔』
有島武郎の同名小説や、旧客聖書の一節「カインのアベル殺し」にインスパイアを受けた奥秀太郎監督が、現代日本の川崎を舞台に再構築したオリジナル映画。ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品。
奥秀太郎は、人間の堕落に対して独自の哲学を持ち、闇を容赦なく映像で突きつける。その卓越したビジュアルと、タブーを恐れぬ俳優たちの熱演が、映画をより過激なものにしている。そして、この作品の核をなすのは、自身も優れた映画監督である渡辺一志だ。
トニー・レインズ(映画評論家)
言 葉 / PIECE
『カインの末裔』は、はじめての俳優として映画に主演した作品。映画としての熱量を持った作品をつくりたいという、奥秀太郎監督の情熱と狂気が結晶化したような不思議な映画に仕上がった。
この現場でも内田春菊さんとご一緒させていただいた。『ビジターQ』の撮影当時は、お子さんたちを連れ、赤ちゃんに授乳させながらの撮影だったが、子どもたちもずいぶん大きくなっていた。
奥監督と一緒にベルリン映画祭に出席。奥監督は、このとき映画祭にきていた桃井かおりさんに出演を打診し、のちに『USB』で親子役として演技をさせてもらった。バンクーバー国際映画祭に出席したときに、映画評論家のトニー・レインズ氏から、直接お褒めの言葉をいただいただく機会があり、とてもいい思い出になった。

『カインの末裔』
監督 / 奥 秀太郎
出 演 / CAST
棟 方 / 渡辺一志
松 村 / 田口トモロヲ
毛 / 古田新太
和 江 / 内田春菊
サチエ / 楊サチエ
配給 / NEGA / 90分 / 2007