
『ビジターQ』
三池崇史監督が、予算800万円の低予算映画を逆手に取った、ホームビデオを駆使したドキュメンタリータッチの強烈なエログロ描写で、カルト的な人気を獲得した超問題作。ファンタジア映画祭BEST ASIAN FILM 第1位。R18指定。
言 葉 / PIECE
2000年、『19』のトロント国際映画祭への出品が決まる。
このころ、俳優 加藤雅也さんと会う機会があり、「どうしても映画祭で三池崇史監督に会いたいので、君のスタッフとして同行させてほしい」と頼まれる。なぜか著名な俳優である加藤さんが、無名の新人監督の《通訳》という肩書で、一緒にトロントまで行くことになった。
実際に『漂流街』のスクリーニング終了後、加藤さんは三池監督に直接アポイントメントを取りつけ、やがて『荒ぶる魂たち』としてかたちになる。僕もこの流れで、あいさつだけはさせてもらった。
帰国後、人づてに三池監督から連絡があり、『VISITOR(仮)』と書かれた脚本を渡される。「ちょうど、イメージにあう役者を探していた」と、三池監督は『19』のスクリーニングにわざわざ足を運んでくれていたのだ。
低予算、ビデオ撮りの映画で撮影日数も少なかったが、逆にみんなの距離が近くなり、遠藤憲一さんや内田春菊さんらと徹夜しながら、撮影で血しぶきが飛び散る民家を破壊しまくった。
この映画は、特に海外で《カルト映画》として人気がある。
『カインの末裔』でベルリン国際映画祭へ行ったとき、DVDを買おうとビデオショップに入ったら、店員が僕の顔を見て驚き、棚から僕の写真が載っているDVDを出してきた。ドイツ版『ビジターQ』だった。

『ビジターQ』
監督 / 三池崇史
出 演 / CAST
山崎 清 / 遠藤憲一
山崎恵子 / 内田春菊
山崎美貴 / 不二子
秀 臣(Q) / 渡辺一志
配給 / シネロケット / 84分 / 2001